2010年 11月 01日
いまだ緑深い昇仙峡へ |
日曜日。台風一過を期待して、昇仙峡へ。吉田さんと昇仙峡末端壁へのアプローチを進む。紅葉はまだ無く、道はぬかるみ、冬は枯れ沢だったところも豊富な水量で流れていた。ボルダーエリアの岩はほとんどが苔むしていて、ミズガキで言えば岩自体はまだ湿気の残った緑深い夏の様相であった。
それでも稜線上に位置するデイドリームの岩塔全体が乾いていたのには驚いた。吉田さんは早速、トップロープを張り、1トライ目。クラック中盤より上の核心とリップ取り、下部からのつながりとそれぞれのムーブを試している。降りてくると「かなり体が軽い」と喜んでいた。調子も良さそうだ。
せっかくなので自分もやってみる。凹角からレッジへのデッド(自分はランジ)からして難しい。ムーブはボルダー4級ぐらいとのことだが。外径気味のエッジホールドに一瞬止まるのだが、ふられて落ちてしまう。2度やってから止められないのスルーしてレッジに立つ。さて、クラックになんとか指を突っ込みスタート体勢を作る。しかし、アンダーのピンキーを決めて、きつい傾斜で次の第一関節フィンガーを決められずぶらーん。出だしからお手上げ状態。さらに次のスロットにかかりのいいフィンガーを決めたいが…。結局、もぞもぞしてぶらーんの繰り返しであった。降りてくると「トライ始めたばっかりの時は自分もそうだったよ」と慰められたが、やはり体幹の強さと確実な第一関節ジャムがないと進めない。それにしても、初めて間近で「見た」この傾斜での、このフィンガークラックは、短いながらも本当にすばらしい。無理とは知りつつ、また触ってみたい。
レスト中は北海道での出来事やネコの話しなどを聞く。そういえば「K山さんの13」の話しも…。で、吉田さん2トライ目。デッドもふわっとこなしレッジでレスト。少し休んで下部から、上部ガストンまでを機械的なムダのない動きの速いムーブでつなげた。「行けますねー」と本当に喜んでいた。核心のガストンからリップ取り、マントルまでもつなげてから降りて来た。2度のトライで昇仙峡特有のガビガビに指皮はもっていかれたようだが、今日の調子の良さにとても満足しているようだった。
これで本日のトライを終え、末端壁周辺のボルダー見学。谷間にある対象の岩はすべてびしょびしょで登れないので仕方がない。いくつか吉田さんが見つけた新しい岩も教えてくれた。どれも難しそうだが、ほどよくホールドがある(でもスタンスが…)。風化した部分と苔を掃除、下地をきちんとすれば、見事なムズカシイ課題になりそうである。ついでに吉田さんはキノコチェックも。
からりと晴れるかと思ったが前線の影響で湿りが残った。それに昇仙峡はまだ緑多く、フリクションを楽しみながら登るには時期尚早なのだろう。
午後3時前には駐車場着。吉田カーに住む、あのネコたちを見せてもらう。シロもクロも(名前を聞くのをわすれた)実に端正な顔立ちをしていた。どこに行くにもついてくるという。5月の拾ったばかりの頃を見ているので「本当に立派になりましたねー」と言ったら、「ここまでに育てたオレが立派なのだw」。それでは、また!と別れ、仙娥滝のロープウェイ乗り口まで車で行ってみたら、人・人・人…紅葉はまだなのに、「紅葉ツアー」の客でここだけ大盛況なのであった。そそくさと蛙。
写真
・デイドリームのクラック部分。右下にスズメバチの巣。すでに不在であった。
・吉田さんトライ。すいすーいと動きがシャープ。いよいよ、かっ?
・雄のクロ(名前ではない)。落ち着いた青年。
・雌のシロ(名前ではない)。なかなか美人ね。
それでも稜線上に位置するデイドリームの岩塔全体が乾いていたのには驚いた。吉田さんは早速、トップロープを張り、1トライ目。クラック中盤より上の核心とリップ取り、下部からのつながりとそれぞれのムーブを試している。降りてくると「かなり体が軽い」と喜んでいた。調子も良さそうだ。
せっかくなので自分もやってみる。凹角からレッジへのデッド(自分はランジ)からして難しい。ムーブはボルダー4級ぐらいとのことだが。外径気味のエッジホールドに一瞬止まるのだが、ふられて落ちてしまう。2度やってから止められないのスルーしてレッジに立つ。さて、クラックになんとか指を突っ込みスタート体勢を作る。しかし、アンダーのピンキーを決めて、きつい傾斜で次の第一関節フィンガーを決められずぶらーん。出だしからお手上げ状態。さらに次のスロットにかかりのいいフィンガーを決めたいが…。結局、もぞもぞしてぶらーんの繰り返しであった。降りてくると「トライ始めたばっかりの時は自分もそうだったよ」と慰められたが、やはり体幹の強さと確実な第一関節ジャムがないと進めない。それにしても、初めて間近で「見た」この傾斜での、このフィンガークラックは、短いながらも本当にすばらしい。無理とは知りつつ、また触ってみたい。
レスト中は北海道での出来事やネコの話しなどを聞く。そういえば「K山さんの13」の話しも…。で、吉田さん2トライ目。デッドもふわっとこなしレッジでレスト。少し休んで下部から、上部ガストンまでを機械的なムダのない動きの速いムーブでつなげた。「行けますねー」と本当に喜んでいた。核心のガストンからリップ取り、マントルまでもつなげてから降りて来た。2度のトライで昇仙峡特有のガビガビに指皮はもっていかれたようだが、今日の調子の良さにとても満足しているようだった。
これで本日のトライを終え、末端壁周辺のボルダー見学。谷間にある対象の岩はすべてびしょびしょで登れないので仕方がない。いくつか吉田さんが見つけた新しい岩も教えてくれた。どれも難しそうだが、ほどよくホールドがある(でもスタンスが…)。風化した部分と苔を掃除、下地をきちんとすれば、見事なムズカシイ課題になりそうである。ついでに吉田さんはキノコチェックも。
からりと晴れるかと思ったが前線の影響で湿りが残った。それに昇仙峡はまだ緑多く、フリクションを楽しみながら登るには時期尚早なのだろう。
午後3時前には駐車場着。吉田カーに住む、あのネコたちを見せてもらう。シロもクロも(名前を聞くのをわすれた)実に端正な顔立ちをしていた。どこに行くにもついてくるという。5月の拾ったばかりの頃を見ているので「本当に立派になりましたねー」と言ったら、「ここまでに育てたオレが立派なのだw」。それでは、また!と別れ、仙娥滝のロープウェイ乗り口まで車で行ってみたら、人・人・人…紅葉はまだなのに、「紅葉ツアー」の客でここだけ大盛況なのであった。そそくさと蛙。
写真
・デイドリームのクラック部分。右下にスズメバチの巣。すでに不在であった。
・吉田さんトライ。すいすーいと動きがシャープ。いよいよ、かっ?
・雄のクロ(名前ではない)。落ち着いた青年。
・雌のシロ(名前ではない)。なかなか美人ね。
by fingercrackjam
| 2010-11-01 00:00
| 昇仙峡